【一度で理解】THAILAND 4.0とは 【要点まとめ】

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こんにちは、のらねこです。

タイが近年発表している政策は「Thailand 4.0 」。皆さん聞いたことはあると思いますが、タイで仕事をしているので知っておかないといけない経済の最も注目するトピックです。一度で理解できるようにまとめていきました。

Thailand 4.0 とは

Thailand 4.0は、タイが長期的に目指すべき経済社会のビジョンとして、政府が示された計画で先進技術やデジタル技術を外国企業誘致を通じて普及させ、産業構造の高度化や加えて先進国入りを実現するというものである。
この目標を達成するために、過去最大級の優遇措置・投資促進政策)を計画している。その投資地域として東部経済回廊(EEC)と名付けられたバンコク東部3県(チョンブリ県、チャチュンサオ県、ラヨン県)で集中的なインフラ整備を行う。
このEECへの投資が目玉であり約1兆7,000億バーツ(約5兆円)の投資を計画している。
EECは後の記事で論じさせていただきます。

ターゲットの重点産業

Thailand 4.0 ではこれまでの労働集約的な産業からの脱却を目指し、付加価値の高い産業へのシフトをして労働賃金が上がるタイでも外資が投資・事業を誘致していくための価値を差別化し創造していくことを目指している。

のらねこ
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ターゲットとなる産業は全部で10業種あります。

既存産業の競争力強化 第一次S字型開発戦略

①次世代自動車 
②スマート・エレクトロニクス
③医療・健康ツーリズム
④農業・バイオテクノロジー
⑤未来食品

未来型産業の育成 第二次S字型開発戦略

⑥オートメーション・ロボット産業
⑦航空・ロジスティック
⑧バイオ燃料とバイオ化学
⑨デジタル産業
⑩医療ハブとなる産業
⑪防衛
⑫教育及び人材開発

といずれもハイテク産業が中心に並んでいて、投資先として最も期待されているのはデジタル産業ではないでしょうか。タイのスマホ人口は非常に高く2012年の8.0%から、2017年には70%程度まで急上昇しています。Facebookのユーザー数は人口の7割以上で、送金アプリやECアプリなども急速に成長している状況です。このようなデジタル技術基盤が広がっていることもあり、Thailand 4.0の実現の鍵を握るのではないかと想定されています。

なぜThailand 4.0 をする必要があるのか

ご存知のように、現在のタイでは、日本と同じように少子高齢化や経済成長率の鈍化に悩まされています。その打開策として、インターネット普及率の高さなどからハイテク産業に可能性を見出しているのではないでしょうか。 2010~16 年のタイの実質 GDP 成長率は年平均成長率3.6%で ASEAN のなかで最も低い。また年間出生率も1.5人と労働人口の比率も減少を続けている状況で、今後高齢化が加速度的に進むとみられる。
今後これらの政策が現実的にどこまで具体的にまたどれほどのスピード感で進んでいくのか意見が分かれますが、個人的にはタイには日本が40年以上かけて産業の集積地を形成している現状からも、それらをどれだけ有効活用できるかどうかが、東南アジアでのマーケットで主導権をとりタイから供給させる体制をとれるかどうかが今後を左右すると考えています。

まとめ

人口ボーナスを持たないタイが今後東南アジアでさらに成功していくには、Thialand 4.0 に沿った高付加価値の産業とこれまで培ってきた自動車を中心とした産業を融合させるビジネス展開とそれらを輸出していく政策が求められます。

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